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Google「AI モード」、米国で一般提供開始。検索体験を一新、試着もできちゃう

米国で提供開始、複雑な質問に対応し個人に最適化された回答を提供

Googleは2025年5月20日(火)に開催した開発者向けイベント「Google I/O 2025」において、生成AI活用検索「AIによる概要(AI Overview)」の拡張機能「AIモード(AI Mode)」の米国内一般提供を発表した。この新機能は複数の要素を含む長文かつ複雑な検索クエリを処理することが可能だ。

AIモードでは質問が複数のパートに分解され、異なるデータベースに対して同時に複数の検索が実行される。これにより、ユーザー個人のコンテキストを考慮した、より関連性の高いタイムリーな回答が提供される。また、カスタムチャートを含む画像生成や、フォローアップ質問にも対応している。

米国ユーザーに本日から提供開始

AIモードは本日から米国内のすべてのユーザーに提供が開始され、デスクトップ版Google検索およびGoogle検索アプリの新しいタブからアクセスできるようになる。これにより、AIの能力を活用するために設計されたより複雑なクエリを実行することが可能になる。

Google CEOのスンダー・ピチャイ氏は、AIモードの前身である「AIによる概要」について「過去10年間で最も成功した検索機能の一つ」と述べた。ただし、AIによる概要やAIモードがウェブサイト運営者に与える影響については言及しなかった。これらの機能はウェブサイトからコンテンツを抽出し、詳細な要約を提供するため、ユーザーが情報源のウェブサイトに直接アクセスする必要性が低下する可能性がある。

この点について、多くのウェブサイト運営者から深刻な懸念の声が上がっている。Advanced Web Rankingの調査によると、「AIによる概要」の表示率は2024年第4四半期に42.51%に達し、前四半期から8.83ポイント増加した。これに伴い、情報検索クエリに対するクリック率は大幅に低下している。

特に衝撃的なのは英メディア「Mail Online」の報告で、検索結果で1位表示されていても「AIによる概要」が表示されるとクリック率がデスクトップで56.1%、モバイルで48.2%も低下するという。Googleは「AIによる概要」に含まれるリンクの方がクリック数が多いと主張しているが、詳細なデータは公開されておらず、多くの専門家はこの主張に懐疑的だ。

AIエージェント機能の統合

AIモードにはAIエージェント機能も組み込まれ、「今週土曜日のレッズの試合のリーズナブルなチケットを2枚見つけて」といったリクエストに対応できるようになる。また、ショッピングにも活用可能だ。

AIモードは、子供やペットの有無、色などの要素を考慮した絨毯などの特定アイテムの検索をサポートする。さらに、商品の価格を追跡し、欲しいアイテムがセール中になった際に通知する機能も備えている。

衣料品ショッピングでは、バーチャル試着オプションも用意される。ユーザーの写真を使用して、衣料品を着用した際のプレビューを作成することが可能だ。この機能は、ユーザーの体のAIモデルを生成し、衣服がどのようにドレープするかをリアルに表示する仕組みになっている。また、検索から直接購入できる「私のために購入する」オプションも用意される。これらの新しいショッピング機能は今後数カ月以内に提供開始予定だが、試着機能は現在Labs内で利用可能だ。

今夏、AIモードは過去の検索履歴やGmailなどのアプリからの情報を集約し、よりカスタマイズされた応答を提供するパーソナルコンテキスト機能を導入する予定だ。

なお、AIモードは標準検索インターフェイスの「AIによる概要」も強化し、新しいAIモード機能の一部が「AIによる概要」にも組み込まれる見込みだ。

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更新日2025年05月21日
執筆者g.O.R.i
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